医療心理学・行動医学に関するネットワーク

第25回日本小児がん学会参加記@舞浜 2

11月末,ディズニーランドのすぐ傍の東京ベイホテル東急にて開催された小児がん学会に参加しました。舞浜駅から会場のホテルまではミッキーの送迎バスが走っており,これから学会と思いつつも,少しだけ夢の国気分を味わえました。今回とても印象的だったのは,公開合同シンポジウム「10代患者の死をめぐる問題」です。医師,看護師,チャイルドライフスペシャリスト,ソーシャルワーカー,ご遺族の5名のシンポジストの先生方が,それぞれの視点から,10代の小児がん患者の死と関わることについてお話しされました。子どもに死の概念どう伝えるか,患者とどこまで情報を共有し話し合うかなどについて,症例を交えながら,現場で関わる際の難しさや葛藤を語られました。「これからやりたいことがたくさんある」という若者が,どのように死と向き合い残された時間を過ごしていくのか,医療者や家族,友人などさまざまな人との関わりの中で,どのような最期を迎えていくのか,成人とは違う子どもならではの問題も多くあり,非常に考えさせられました。また,私自身もサバイバー研究の途中経過をポスターで発表させていただきました。小児がん患者が退院後にどのような困難を抱えているのかについてインタビューした結果をまとめて発表したのですが,挙げられた問題に対して,現場ではどのように関わっているのか,どんな所に難しさがあるのかなど,医師の先生方から色々なご示唆をいただき,大変参考になりました。小児がん学会では,科学性の高い研究というよりも,現場の声を拾ったインタビュー研究や,症例報告などが多いように思います。普段,病院で小児がん患者と関わる機会がない私にとって,“現状を知る”という意味でとても良い場になっています。しかし同時に,科学性の高い研究を行うこと,得られた成果を有効に現場に還元していくことも重要であると感じました。今回の学会は,個人的にちょうど修士論文提出直前だったので,考察の示唆が得られたことと,モチベーションの向上にとても役立ちました。そして,学会の帰りにディズニーシーで遊べたので,良い息抜きにもなりました。

文責 早稲田大学大学院博士前期課程 武井優子

コメントを残す