医療心理学・行動医学に関するネットワーク

【学会報告:第26回日本サイコオンコロジー学会に参加して】

平成25年9月20-21日に開催された第26回日本サイコオンコロジー学会総会@大阪国際交流センター(http://jpos26.umin.jp/)に参加しました。全体で約1300名の参加があったそうで、大盛況でした。今回の学会は、委員として学会のプログラムを企画する段階から参加し、学会が作られていく過程も経験させていただき、私にとって特別な学会となりました。GRAPPOのメンバーも、積極的に参加し、精力的にポスター発表をしていて、心強かったです。

さて、たくさんの魅力的なシンポジウムや講演がありましたが、ひとつ取り上げて紹介しようと思います。それは企画に携わった2日目の「真の多職種協働を目指して-課題と工夫」というシンポジウムです。医者、看護師、薬剤師、心理士、MSW、在宅緩和ケア医がそれぞれの立場で専門性を活かしつつ、どのように考え、どのように工夫し、どのような役割を担って、動いているのかがわかり、ゴールを共有して連携していくプロセスの中で、単なる専門性の持ち寄り以上にチームの力が発揮されている舞台裏を垣間見られたように感じました。幅広い職種の先生方の精力的なご活動に関するご発表は、頭が下がる思いでした。

今回のシンポジウムの企画段階で一番印象的だったのが、「シンポジウムの目的」をはっきりさせた上で企画をする大切さです。すでに多職種協働の重要性や難しさは、多くの医療者が実感している中で、どのような目的で誰を対象にシンポジウムを企画するのかを明確にした上で企画することで、有意義な時間を創り出すことができるのだと感じました。例えば、多職種協働に関する別の企画アイデアとしては、テーマを絞り、プライマリチームとセカンダリチームの連携の際に生じる齟齬や問題点などに焦点を当てても、有意義な議論ができるのではないかと考えました。

この数年、学会にほとんど参加できていなかった私でしたが、本学会では本当にたくさんの刺激をいただきました。サイコオンコロジー分野では、多くの人の想いや時間の積み重ねで良い研究が出来上がっていくこと、研究と現場をつなぐのもまた多くの人の想いや信念であることを再確認できる学会となりました。

来年は東京!今年よりも少し成長して参加できるように頑張ります!

(文責:塩﨑麻里子)

 

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