医療心理学・行動医学に関するネットワーク

末期がん患者への病名告知とコミュニケーションの現状

平井啓, 原俊昭, 篠崎毅, 布施和美, 村田静枝, & 柏木哲夫. (2006). 末期がん患者への病名告知とコミュニケーションの現状. 緩和ケア, 16, 179-184.

遺族調査により、末期がん患者への病名告知の現状を明らかにしました。

要約

末期がん患者の介護経験がある遺族に対して、がん患者への病名告知に関して質問紙による調査を行った。対象は、商業用のサンプルから選ばれた。調査の結果、患者本人と家族両者への病名告知率は30%であり、現在の日本では病名告知はまだ十分には行われていない一方で、患者本人に対して病名告知が行われた家族は、病名告知したことに肯定的な評価であった。また、医療従事者とのコミュニケーションに対する満足度もそれほど高くはなかった。これらのことから、今後病名告知が広まっていくことは、患者本人と家族、さらには医療従事者にも恩恵をもたらすものであると考えられる。また、医療従事者と患者・家族間のコミュニケーションの改善がさらになされていく必要があると思われる。

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