医療心理学・行動医学に関するネットワーク

Good death in cancer care: a nationwide quantitative study

Miyashita, M., Sanjo, M., Morita, T., Hirai, K., & Uchitomi, Y. (2007). Good death in cancer care: a nationwide quantitative study. Ann Oncol.

共同研究者の宮下先生が書かれた、”Good death in cancer care: a nationwide quantitative study”がオンラインで公開さ れました。この論文では、ランダムサンプリングされた約5000人の一般の人たちと約500名の遺族を対象に、調査を実施して私が昨年JPSMに報告した 質的研究で抽出した終末期医療のアウトカムとなるべき57個のGood deathの構成要素とその構造を定量的に確認した結果が報告されています。これで2000年から始まったGood death研究プロジェクトは一応終了したことになります。一連の研究の最大の意義は、終末期医療のアウトカムを「ボトムアップ」に決めていったと言うこ とにあります。これまでは、日本の終末期医療は、どちらかといえば理念や理想を中心としてきましたが、これらの研究で、患者さんやご家族、それからわれわ れ一般の人たちが考える「望ましい死と死の過程」が医療に反映されるようになるのではないかと思います。もちろんこの研究はマスとしての意見を集約したも ので、実際の臨床の場面ではこれとは別に個々の意向を丹念に聴取して、”その人のアウトカム”を個別に決めていく必要があります。

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